手が痺れてきたという人へ
しびれの鑑別
一口に手のしびれと言っても様々です。
それはクライアントさん個人個人の主観でしびれ感を表現するしか方法がないからです。
チリチリする
ピリピリする
ジンジンする
やめる(方言)
実に様々な表現があるので、施術者は共通の所見を探さなくてはいけません。
クライアントさんが手のしびれをどの様に表現しても、体に一体何が起きているのかを見極める必要があります。
麻痺があるか
手のしびれを訴えて、なおかつ手の筋力が低下しているなら良くない痺れです。
瓶の蓋が開けれなくなった。
手が痩せてきた。
この様に筋力低下や麻痺が起きているなら病院へ行き、MRIやCTなどの検査を受け
医師に処置をしてもらう必要があるかもしれません。
首の角度によって痺れは増悪するか
首の角度によって手の痺れがひどくなったり治ったりするなら、それは首の周りの筋肉が手に伸びる血管を圧迫し血流低下を起こし痺れになっている可能性があります。
主に首の前、斜角筋による圧迫です。斜角筋を押すと痛みと痺れが放散するようならばほぼ確定です。
まくらが低いと痺れる。上を向くと痺れる。背中を丸くすると痺れが強くなる。
といった特徴があります。
普段から首が前に出ているような猫背の人、そして男性に多い傾向にあります。
両手か片手か
手の痺れが片方なのか両方なのかによっても対処法が変わってきます。
片方の痺れの場合、前述したようなメカニズムが多いですが
両側の場合は代謝性疾患〜例えば糖尿病〜やホルモンバランスの乱れによる末梢循環の低下(更年期障害など)によるものも疑います。
内科検診は受けておきましょう。
また精神的なストレスなどでも末梢血管収縮を起こし両側性の痺れを起こします。
同様に喫煙。睡眠不足によっても起こります。
もしかしたら栄養面にも問題があるかもしれません。
両側性の痺れは全身的な問題、または生活習慣によるところが大きいようです。
治療院などの手技で改善の期待できる手の痺れ
あなたの手が痺れている時、病院へ行くか整体やカイロプラクティックへ行くか迷うと思います。
筋力低下や麻痺、そして何か持病をお持ちでしたら病院へ行くべきです。
それらがなく自分の生活を振り返ってみて睡眠不足、喫煙、暴飲暴食などが続いていたら、まずそれを見直してください。治療院さえ行く必要はありません。
手技療法をしている治療院へ行くのは、姿勢が悪く、体も硬く、首の角度によって痺れが悪化するような手の痺れです。
どのように改善させるか
治療院などで出来ることは主に筋肉や関節、そして姿勢などの構造へのアプローチです。
筋緊張によって血管が絞扼されている場合はそれを緩めれば良いのですが
なぜ筋緊張が起こったかを探し出すのが大切です。
そして同時にどうすれば筋肉が緩み血管が絞扼から解放されるのかを見つけ出すのも重要です。
施術
必ず筋緊張が緩む首の角度、ないし姿勢があるので、それを維持しつつターゲットとなる筋肉の血流を良くする施術(なんでも良いのですが、マッサージ、振動、温熱、鍼灸などがあります。電気は余計筋収縮を起こすので勧めません)
当院では自費治療で一回¥5,400です。
回復期間は人それぞれですが、見立てに間違いがなければ施術回数を重ねるごとに改善を実感できると思います。
3〜4回施術を受けてみて変化なし、または悪化するようでしたら一度病院へ行くか治療院を変えても良いでしょう。
予防
そして筋緊張を起こさない生活習慣や姿勢指導をして再発を防ぎます。
また筋緊張が原因で手の痺れを起こす人のほとんどは、筋肉の柔軟性が損なわれています。そのクライアントさんに合った運動を指導します。
施術終了
正しい体の使い方が出来るようになって、自分でも気をつけて再発を予防出来るようになったら手の痺れは起こらないでしょう。起こったとしても自分で治せます。
そこまでいけば筋肉の施術はいりません。
さいごに
とは言え、手のしびれとはやっかいな症状です。信頼できる医師、治療家を見つけ根気良く改善をしていきましょう。
何よりも自分の行動を改善していくことが回復への一番の近道です。
まつもと接骨院
日常生活における急性のケガ、交通事故によるケガは柔道整復師として対応いたします。保険証をお持ちください。
慢性痛やしびれなどは解剖学的に分析して自費施術を行います。
まつもと上部頸椎カイロプラクティック
カイロプラクティックについて知りたい方はこちらのブログへどうぞ。
まつもとオフィスのホームページはこちら